junk2


期待するのをやめても失望するのはやめられないんです。そもそも期待は失望の対義語ではないんですよ。期待は失望のお母さんなんですよ。生まれた以上もう期待がどうなろうが失望はエンドレス失望でしょ。趣味なんですよ。病み付きなんですよ。「あらあなた今日も一日中ゴロゴロしていたじゃあないの」「まあ今日はよく光ったよね」「寒い」



君は僕を我が儘だというけれど
君は僕が永久に持てないすべてのものを
当たり前のように持っているじゃあないか
ああ
君が望むように望めたら
どんなにいいだろうかと思うよ



格好いいね、お前ら。



僕は訊ねるだろう「あなたはこの世界といわれているものの外側の中に隠されたこの世界の存在を意識して生きてきましたか」。それに対して
君がなんと答えようとも僕はもう既に君の答えが本当であるかどうかくらい前から知っているのだ。君が本当に生きているのかどうか知りたいわけではない。この隔たり。この喪失を僕はしつこく確認していたいだけなのだから。僕に残された場所はここひとつしかないというのに僕は常にこの場所が嫌いだ。穢らわしいよ。
君は僕が君を腐った野菜に湧いた白い何か嫌な幼虫を観察するような眼差しで見ていることをまだ知らないのだろうか。僕はお手軽で反射的で鈍磨したものたちに厳しい。君たちのような人間さえいなければどんなにか僕の心は休まるように思うよ。何が比例するものだろう。君たちなしの僕などありえない(そんな馬鹿なことがあるだろうか!この違和感なくして他に僕があるだろうか!)のだった。それは忘れてはいけない。片時も忘れられないように君たちの好む餌を僕は僕の頭の中にひっきりなしにばらまいている。なので君たちはよく喜んでそいつを食らう。僕は君たちのようなやつをぶくぶく肥えさせるためにだけ生かされているのではないか。僕は君たちの墓のための生贄なのだ。僕はそうだ、僕は君たちのお陰でこうしてろくに食事もできない体になった。お前たちの口からこぼれでるその白い粉のせいだ。
潤すだと!
この中に混ざっているような気がする。それからゴムの木で加工されている気もする。まわりに粉が塗してあるし君はねばねばしている。ねばねばして泡立ち、僕の目を汚す。
何もかもが無駄だよ。



やってはいけないことなんて何もないよ。
お前にはないよ。
……できないんだろう?
今更、何を守りたいんだ。



ピアノの穴にぎゅうぎゅうに押し込められたところをあの女に見下ろされ、強制的に想起するよう促される。そこは不備があるから駄目なのに。
確認するためだけに距離をみたのがいけなかったのか。もう遅い。
「さあ立って。嘘はいけないわね」
ロビーからカードケースを一枚抜いてしまった。Sさん、少し髪を切りましたね、わたしはずっとあなたのことがね、
白の板はしなる。木屑がつくから。三日もすればわかるでしょう。同じ服の人。調べられてしまう。お願いします、ママやめて、ばちん、そこには何もないから。「あらいやだわたしのことですか」甲高い声で子連れ。パパが頭を下げて笑うの。何にも知らないのかしら。あの服はもう
ツナギに着替えないの。
あの娘のほうが不細工、だけれども軍配があがるのはあちらね。あんな、電気のなかで何を頼まれて四人で……重要な役?お願いします先生、わたしをみつめないで、わたしにきかないで、そのことは言えない、言えない、言えないの
「重要な日付を思い出してね。今日は確か」
動け。
縦に出しなさい。ここは広すぎるね。壁がないみたいだ。とどかないからやめておきなさい、君にはとどかないよ。
見られている。きっといけないのに。
あの写真はなに?
ペットのお話。これは今付け加えたね。眼鏡か、戻ってきてわたしをくぎづけにする。知らない、知らない、わたしでなくてもよいこと、あんな穴埋まるわ。穴に入ろうとしないで。黒鍵盤。お変わりありませんか。
「あらいやだわたしたちのことかしら」「あからさますぎますよ」「だんだん思い出せなくなってきた。ただあの男は僕を馬鹿にしている」使い切らないと。はじめては一度きりだから
そんなこときかない。
乾燥して痛い。まだ何かあるわ。そうだあの子好きだ、わたしとアレにまで面影が。古いから繋がらないよ。



何を言い放ってみてもしっくりこない。それは、何もかもがとうにお前ではないからですよ!



僕の中には通常人間には備わっていないはずの器官が備わっている。僕は僕が何か行動をおこすたびに毎日その器官が振動するのを感じていて、僕はそれらの器官の過剰な振動について常々悩まされているのだ。
僕はきっとこの器官の異様な発達が原因で生活に疲れきっている。



これはそうだこれが「かなしい」というのだ。それでこれは「くやしい」というのだ。忘れるな。忘れてならない。他人に頼るくらいならば黙って消えろ。遠慮がちに吐露するくらいならばいっそ大っぴらに叫んでしまえよ誰にともなく僕はただ叫び続けるのだ!どうもこうも君は他人を巻き込んで落ちてゆくのが性癖らしい。もう治らないのだ死ぬまで「治らない病気なのだ!俺は治らない病気なのだ!病気によって殺されてゆくのだ!」しかし僕はひとりでは死なない。こうして多くの人間を引きずりまわしては飽き引きずりまわしては捨て引きずりまわしてはまるで被害者のような顔やひとりだけ悪者のような顔をしてあなたを困らせるでしょう。











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